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いつもホームページを見ていただきありがとうございます。今回はトリクロロエチレンを使用している皆様へ、お伝えしたいことがございます。それは、トリクロロエチレンの洗浄時に水溶性の加工油を使用していないか、今一度確認してほしいことです。
結論から言うと、基本的には水溶性の加工油を塩素系では洗浄できません。
今回はそれを解説いたします。
なぜ水溶性に塩素系が使用できないのか?
まず、塩素系溶剤には、「安定剤」と呼ばれるものが含まれております。この安定剤が塩素系の化学反応を起こすのを防ぐ役割をします。(塩酸になるのを防ぐ)。そして、この水溶性の加工油を塩素系で洗浄することになると、水の割合が増えてしまい、安定剤が水に弱いため、安定剤の割合が減り、結果酸化反応が起こり、塩酸になりガスを発生させ品質悪化や機械のトラブルの原因になります。水溶性加工油は塩素系以外の溶剤を使用しなければなりません。
・水溶性加工油が対応可能な溶剤
対応可能な溶剤・洗浄剤は以下の通りです。
1,フッ素系溶剤
2,アルコール系溶剤
3,水洗浄剤(アルカリ性)
4,純水系
・最後に
塩素系溶剤は洗浄力・乾燥性が非常によくコストパフォーマンス良い溶剤です。しかし、使用を誤ってしまうと、品質悪化や事故につながります。特にアルミニウムの洗浄などで使用していますと、酸化が発生した場合、火災事故などが発生する可能性もあります。今一度洗浄している物質や汚れの種類など溶剤販売会社 様とご相談ください。当社でも溶剤など洗浄についてのご相談を承っております。
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