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ホームページをご覧いただきありがとうございます。今回は溶接の長所と短所を簡単に説明いたします。この回は長所の方を説明いたしますので、ぜひご覧ください。
まず、当社では以下種類の溶接が可能です。
以下の溶接の種類を簡単に説明します。
被覆アーク溶接
被覆アーク溶接は、半自動とTIGとの違いはガスを使用しないことです。半自動とTIGと比べると準備や機械の大きさと比べると、準備がしやすいことや他の溶接と比べると溶け込みが良いことです。現場など持ち運ぶ場合の溶接に便利です。また、発電機型の溶接機は直流のため溶接がやりやすいのが特徴です。
TIG溶接
TIG溶接は、被覆アークと半自動の違いはスパッタ(火花)が飛ばないことと、液体を入れるタンクなどを製作する場合の溶接に適しております。TIG溶接はアルゴンガスを用いて溶加棒を使用し溶接を行います。仕上がりなどもきれいになるので、特にこの溶接法中でも当社の得意分野でもあります。
アルゴンガス(白い容器が特徴)
半自動溶接
半自動溶接は文字通り「半自動」と書いてあります。溶接棒が自動で出てきて、スイッチを押すだけで溶接が可能です。半自動溶接の場合、ほとんどが炭酸ガスを使用します。
※アルゴンガスや炭酸とアルゴンの混合を使用することもあります。
中にはガスを使わずに溶接ができるノンガスタイプの半自動溶接もあります。
溶接棒の供給が自動で行われるため作業効率もとても良いです。
余談になりますが、日本国内で炭酸ガスが使用される用途の割合は、溶接が5割、飲料水が2割、医療などで使用が3割になります。国内の半分の炭酸ガスが溶接で使用されております。
炭酸ガス(緑色の容器が特徴)
続いては、溶接のメリットとデメリットをお伝えします。メリットとデメリットはボルト締めなどで構成する機械的接合法と呼ばれる方法と逆になっています。工数はボルト締めなどよりも比較的少ないのが特徴です。
まず溶接で製作することにより、ボルトやリベットなどで製作するよりも軽くできます。用途によりますが、重量などの配慮が必要な場合は少しでも軽量化を図るのに溶接での製作が良いでしょう。
溶接により製作時間の短縮につながる場合もあるため、コストを抑えられる期待もあります。ガス・材料の市場価格によりますが、製品によってはボルト締めなどの組み立ての工程がないため作業の短縮・コストパフォーマンスの期待が生まれます。
タンクなどの液体や空気などを要するものは、溶接でなければ製作できません。溶接以外でも製作はある程度は可能ですが、間違いなくコスト高になり工程も増え、コストパフォーマンスが望めません。必ず液体タンクなどの製作は溶接で施工するようにしましょう。
溶接をした後、余盛と呼ばれる部分を外観の配慮や平行を出すのに研磨作業を行いますが、余盛を削除しても材料との同等の強度が保てます。
余盛の部分
余談になりますが、被覆アークで1カ所の溶接(仮付け)で約1トンに力に耐えることができます。
被覆アークでの仮付け
溶接の長所はコストや作業効率に打って付けの施工方法です。次回は溶接の短所について詳しく解説していきます。